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THE 世界大学ランキング2016-2017 ③ EU離脱の影響が予想されるUK

 以下のリストにあるように、THE世界大学ランキング2016-2017の1位~30位くらいまでの最上位ランクの大学は総じて大きな変化が見られませんが、今後変化が予想される国につき述べていきます。初回はEU 離脱による影響を大きくうけると予測されるUKを取り上げます。

首位のオックスフォードとUKの大学の今後

 オックスフォード大学の首位獲得は、圧倒的なリサーチ力の勝利です。大学そのものはかなり保守的な学風ですが、各分野の先端研究や基礎研究を行う数多くの世界トップクラスの研究者・教授陣を集め、アカデミックの粋を極めた、かつ特異でユニークなテーマの研究がしやすい環境整備で群を抜いています。独立したカレッジ制をとり、世界最高レベルの研究者・教授陣を集め、高いレベルの専門教育と先鋭的な研究を行っているので、世界中から最優秀な学生・研究者と多額な研究資金が集まってきます。

 特に以下の①~④の4指標の得点が圧倒的に高く、今回の最高評価を支えています。国際学生比率は34%を保持しています。

① 教育(環境)(評価比重 30%)
 1. 教育(環境)に対する評価
 2. 教職員数 / 学生数
 3. 博士課程履修学生比率・・・(博士課程履修学生数 / 学士課程履修学生数)
 4. 博士号取得教員比率・・・(博士号取得教職員数 / 大学教職員数)
 5. 大学収入 / 教職員数

② 論文被引用数(評価比重 30%)・・・社会に対する貢献度・インパクト指標

③ 国際化指標(評価比重 7.5%)
 1. 国際学生比率・・・(国際学生数 / 国内学生数)
 2. 外国籍教職員比率・・・(外国籍教職員/国内教職員)
 3. 国際共著論文比率

④ 研究力 (評価比重 30%):
 1.学者・研究者に対する評価・・・同じ分野研究に関する評価
 2.研究収入 / 大学教職員数
 3.発表論文数 / 教職員数・・・・・研究論文生産性指標

 UKの上位大学の多くの大学は、③の国際性指標が高く、国際学生比率・外国籍教職員比率・国際共著論文比率いずれも高い値を出しています。特に国際学生比率と外国籍教員比率が高く、構成員のグローバル度は世界トップです。インペリアル・カレッジ・ロンドン、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン (UCL)、 ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス (LSE)、等はいずれも最優秀な国際学生が 世界トップレベルの教育・研究を支えています。

 しかし、EUから離脱(Brexit)の動向次第ではUKの高等教育にとって、しばらくは、厳しい時代が来るかもしれません。UKはこれから具体的な離脱方法の検討に入っていきます。この検討の中に、UKの大学の新たな財政的な位置付け、外国籍学生の学費の体系、UKの大学卒後の就業VISAの取得が可能かどうか等、ランキングに大きく影響を及ぼす項目が含まれるのは必定です。今後の交渉の推移に目が離せません。また、EU各国からの人材交流、連携の穴を埋めるべく新たに、旧英連邦諸国、中国、ロシア、インド等の南アジア諸国との人材交流や連携を模索する動きが出てくるでしょう。次はドイツについて述べます。(続く)


表1: THE 世界ランキング2016-17 QS世界ランキング2016-2017

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(続く)

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