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『新時代の学びの評価軸』 アジアで拡大するアカデミック英語 ①

 基礎学力(学習スキル・資質・能力)に関する国際競争が激化していますが、第四の指標―グローバルコンピテンシーの中で、特に、国際共通語としての英語、特に、アカデミック英語の運用能力向上が各国で大きな課題になっています。日常会話表現でなく、将来的にビジネス英語にも直結する大学レベルのアカデミックな英語力、つまり、各学術分野の専門学術用語や表現の運用能力は、国際舞台で活躍する上で極めて重要なスキルです。

非英語圏の高等教育の英語化が進んでいる。

 事実、2000年以降、多くの国で高等教育機関における英語の使用機会が大きく拡大しています。特に、理工系・生命科学・数理科学系(いわゆるSTEM)や国際マネジメント・ビジネス系のコースでは、英語で授業や研究が行われることが、【レベルの高い講師・研究者や優秀な留学生を確保する基本条件】になっているからです。

 USA,UK、オーストラリア、カナダ、シンガポール、インド、フィリピン、マレーシア等の英語公用語圏にとどまらず、AEC(ASEAN共同体)域内ではタイ、※1インドネシア、ベトナム、それ以外でも 韓国、台湾、スリランカ等に拡大しています。特に大学院レベル(修士課程、博士課程)では、多くの専攻課程が既に英語によるコースに切り替わっています。 ヨーロッパの非英語圏諸国-ドイツ、オランダ、スイス、スウエーデン、スイス、ノルウエー、スペイン、ハンガリーやアラビア語圏の中近東諸国-アラブ首長国連邦、カタール等でもこの動きは加速しています。 

◎DLE(二重言語教育)の導入・拡大

 アカデミック英語のスキルの高い生徒を大量に育成し、高等教育段階のレベルアップを図り、グローバル人材予備軍を養成するため ミャンマー,モンゴル、ネパール、ブータン、等の非英語圏アジアの発展途上国において中等教育段階から、母語と英語によるDLE(Dual Lingual Education二重言語教育)を導入、急激に拡大しています。(主に数学と自然科学系科目の英語化が多いようです。)これらの国々では、近年高等教育への進学率が上昇、「高学歴の共通言語(リンガフランカ)としての英語」が定着し、教育の成果が出つつあります。 また、富裕層の増加とともに、英語で中等教育が行われるシンガポールやマレーシア等へ近隣諸国からの留学生が増加、高いアカデミック英語力養成に寄与していると言えましょう。

※1:インドネシア政府は2016年より、国立大学を英語・インドネシア語によるDLE(2重言語教育)に切り替え、グローバル人材予備軍を育成する体制を整備することを発表。

(続く)

この記事は、シンガポールのコミュニティ誌『Singalife』7月13日号および7月20日号に掲載された記事を再編集したものです。

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