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激変する高等教育の環境 ② 教員の国際化(外国人教員比率)

 世界各国のTOPレベルの大学の「G型大学度」を二つの観点を取り上げます。まずは、教員の国際化、評価項目は「外国人教員比率」です。

 英語圏(アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア等)の世界ランキング50位くらいまでのトップレベル大学は30%~50%くらいの教員が外国籍です。先進国英語圏という立地を生かし、優れた教育・研究環境が整備され、世界各国から最優秀な教員・研究者を好条件で雇用しています。その中にはノーベル賞受賞クラスの研究者が多数います。彼ら(彼女ら)の先進的な研究業績と出身国の多様性が、極めて高度な研究教育レベルを保ち、組織の硬直化を防いでいます。

 非英語圏では、スイスの連邦工科大学チューリッヒ校 ※<10位>、連邦工科大学ローザンヌ校 ※<12位>の両校は、約76%という極めて高い外国人教員比率を誇り、ヨーロッパの先端研究での一翼を担っています。

※以下 QS世界大学ランキング<順位>を挿入

G型に完全にテイクオフしたシンガポール

 アジア地域では、シンガポールと香港が教員の国際化度では双璧。シンガポールのシンガポール国立大学(NUS)<15位>、ナンヤン工科大学(NTU)<11位>はすっかり世界大学ランキング上位が指定席になりました。シンガポール政府の強力なリーダーシップと積極的な財政支援のもと、世界各地域から優秀な教員を多数招聘。両大学とも外国人教員比率6割以上を誇り、世界トップレベルの教育・研究水準を保持しています。

中国の国際化を牽引する香港2大学と発展する中国の上位大学

 香港の香港大学(HKU)※<26位>,香港科技大学(HKUST)※<30位>の両大学は香港特別行政区の高等教育国際化の拠点。約7割を占める優秀な外国人教員が大部分の授業を英語で行うレベルの高い教育環境を保持しています。

 注目は、近年発展目覚ましい、中国の双頭のフラッグシップ北京大学<38位>と清華大学<25位>。北京大学の外国籍教員比率はついに大台20.0%、清華大学は16.9%を達成しています。(非英語圏からの「G型大学へのテイクオフの条件」のうち外国人教員比率20%が目安と言われています。)

 中国の重点大学では、トップクラスの教員・研究スタッフを海外から積極雇用、外国人講師比率は続伸中です。特に、自然科学系、工学系、生命科学系コース等の修士課程以上は英語による授業に変わりつつあり、潤沢な予算と相まって国際化度と世界大学ランキングはまだまだ向上しそうです。

外国人講師比率がなかなか上昇しない日本の大学

 これに対して、トップ東大<28位>、京大<36位>の外国人教員比率はそれぞれ5.6%、7.2%となかなか進みません。教職員の国際化による大学の活性化が期待されています。

表1:各国上位大学の外国人教員比率の比較 170818-01 この記事は、シンガポールのコミュニティ誌『Singalife』8月31日・9月7日号に掲載された記事を再編集したものです。

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